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【コラム】#02
モノづくりの源流を辿る旅
(姫路レザー編)

モノづくりの源流を辿る旅(姫路レザー編)

兵庫県のほぼ中央、日本海と瀬戸内海の分水嶺に位置する生野の山を源流として流れる二つの川。
県北東部の但馬地方を流れ日本海に注ぐ円山川と、県南西部の播磨地方を流れ瀬戸内海に注ぐ市川。
自然豊かな山間を南北に流れる河川の先、「豊岡」と「姫路」の街を訪れ、beruf baggageのモノづくりの源流を辿ります。(後編|姫路レザー)

>>【#01|前編|豊岡鞄®】はこちらから

>>【20th ANNIVERSARY 記念アイテム 特設ページ】
2026年11月の再入荷が決定しました。5月1日(金)より再入荷分の先行受注販売をスタートいたします!

「革の街」姫路

円山川を源流に向かって遡るように走り始めると、ほどなくして但馬の山間を貫く播但連絡道路へと向かう車列に合流します。
次なる目的地、姫路の街へは時間にしておよそ90分。
トンネルで途切れがちなローカルラジオに耳を傾けながら車を走らせていると、大きな玉石が目立つ広い河川敷が印象的な市川の流れに出会います。

播磨地方の製革業の歴史は古く、平安時代の「延喜式」という書物にその起源を知ることができます。
室町時代には「姫路の白鞣し」という伝統技法が確立され、市川の清流がその品質を支えました。
市川の水質と広い河川敷が最適条件を備え、流水による毛抜き、天日干し、さらに赤穂の塩と菜種油を使った鞣し工程によって、柔らかく純白の「姫路靼」が生まれました。

日本屈指のタンナーが誇る広大な敷地面積は10,000坪にも及ぶ。「皮」から「革」へと生まれ変わる工程は、全てこの屋根の下で進められていく。

クロム鞣しの工程を終えた革の厚みを整える「シェービング」工程。

加脂・染色の工程を終えた革の確認作業。3人のチームワークでテンポ良く進められていく。

革と歩み続けること

近代的な「タンニン鞣し」や「クロム鞣し」が導入されたのは明治以降。
1905年(明治38年)にロシア人が技術を持ち込み、姫路の街に「姫路製革所」が設立されました。
今回訪れた株式会社山陽は、その姫路製革所を前身とする由緒あるタンナーで、100年以上の歴史を誇る地域のリーディングカンパニー。

山陽の革づくりの特徴は、工場内一貫生産による多彩な仕上げのバリエーションと徹底した品質管理。
原皮調達から仕上げまで全工程を追跡できるトレーサビリティシステムを導入し、多様なニーズに応えています。
日本でも数社しかないピット槽によるタンニン鞣しを手掛けながら、ドラムによるクロム鞣しも手掛ける、単一のタンナーとして非常に希少な存在です。

加脂・染色用のドラムを前に、その日の革の仕上がり具合を確認。革に防水機能をもたらす「Scotchgard™」の薬剤はこの段階で革の繊維の中まで含浸させていく。

ミモザなど植物由来のタンニンで鞣されたヌメ革は硬く耐久性に優れ、経年変化を楽しめます。特にピット漕で1カ月をかけて鞣す「本ヌメ革」は希少性が高く人気です。

一方、クロム鞣しの革は、柔らかく弾力があり、安定性と耐熱性に優れます。薄くても耐久性を保ち、二次加工に適するため、世界の革の8割以上を占めています。

今回の20周年企画で採用したのはクロム鞣しの革。
「Scotchgard™」機能による防水性を加え、鞄の縫製仕様に適した厚みに調整し、革ならではの重厚感と美しい仕上げを実現しました。
防水仕様の革靴用レシピを応用し、鞄製品に最適化した特別な革です。

加脂・染色工程を終えた革に顔料を加えて「色出し」をしていく。

革の繊維を傷めないよう最適な温度と時間で乾燥させていく。

「Scotchgard™」の防水機能を付与した特別なレザーで仕上げた20周年記念モデル。

旅の終わりに

豊岡を流れる円山川と姫路を流れる市川。
自然豊かな生野の山を源流とする二つの川は、地域を支える地場産業の発展に欠かせない存在でした。

河川とその源流が地域とともに守られてきたように、地場産業もまた、地域の人々によって大切に継承され、その歴史を重ねていくことを願います。

beruf baggageというブランドが語り部となり、その魅力を伝え続けていける存在となれるよう、市川のほとりから期待を込めて。

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>>【20th ANNIVERSARY 記念アイテム 特設ページ】
2026年11月の再入荷が決定しました。5月1日(金)より再入荷分の先行受注販売をスタートいたします!

>>【YouTube動画】工場見学編「日本の匠がつくる、美しい防水レザー」

>>【YouTube動画】インタビュー編「日本の革は、まだ進化できる」

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